利子をもらえる会議をしよう 5

利子をもらえる会議をしよう 5

すなわち

これが会議における利子なのだ。

相手に利子をあげることで自分にも

大きな利子が帰ってくる。

だからこそ

どんな会議でもみずから

周到な準備をして参加すべきである。

アイデアとはそんなものである。

これは情報についても大いに言える。

広く人脈を持つことによって

いろいろな情報が集まる。

しかしお互いに情報のない者が

いくら集まってもムダである。

鰯は一匹でも百匹でもしょせん鰯である。

弱いものがたくさん集まっての

弱大化(弱体化)はダメである。

竹菱康博

利子をもらえる会議をしよう 4

4人はお茶をにごすだけの準備しかしてこない。

(誰かをアテにして)かりに一万円札を持ってきたとしよう。

4人がそれぞれ一万円札を出し

会議がおわったところで

自分が出した一万円札を持って帰った。

誰の財産もふえなかった。

お金とはそんなものである。

4人それぞれが自分のアイデアを

持ってきたとしよう。

するとそれぞれ一つのアイデアを持ってきたことによって

三つのアイデアを持ち帰ることができる。

これが十人の会議ならば

一人が一つのアイデアを持ってきて

九つの違うアイデアを持ち帰ることができる。

竹菱康博

利子をもらえる会議をしよう 3

どこの会社においても

会議や打ち合わせが多くあるが

同じ事をやっていないだろうか?

みんなが水を入れてきて

良い会議になるわけがない。

その席で司会者が

『何かいい案がありませんか?』

と聞いても、何も出ない。

まさに参加者の責任任は

無責任きわまりない。

たとえば、一つのテーマで4人が集まって

会議をするとしよう。

竹菱康博

利子をもらえる会議をしよう 2

B君もC君も同じことを考えていた。

みんなで持ち寄った酒瓶を

集めて大きな釜に入れた。

やがて酒盛りが始まったとき

みんなの顔は酒ではなく

お湯で赤くなってしまった。

誰もが

『まさか、みんながオレと同じこと考えていたとは……』

お互いに

『ダレだ、酒のかわりに水を持ってきたのは……』

とは言えず、気まずい雰囲気になった。

竹菱康博

利子をもらえる会議をしよう 1

ここで一つ

オモシロイ逸話を紹介してみよう。

あるグループで

酒盛りをすることになった。

日本酒が好きな仲間なので

それぞれ一升瓶で酒を持って集まることになった。

A君は

『オレー人ぐらい、酒のかわりに水を入れていってもわからないだろう。』と

酒のかわりに水を入れて

何食わぬ顔で参加した。

竹菱康博