50年近く
家具職人をしてきた名人と
お酒を飲む機会があった。
お酒がすすむにつれて
名人のなんたるやを感じる話を
聞くことができた。
話のとっかかりは
「逃げる道を作るのが名人や!」という
言葉だった。
私は
「名人が逃げ道を作るなんて?」と
反論すると
「素人には、わからん。他人には、判られずに逃げ道を作るのがプロの、名人」
と言う。
50年近く
家具職人をしてきた名人と
お酒を飲む機会があった。
お酒がすすむにつれて
名人のなんたるやを感じる話を
聞くことができた。
話のとっかかりは
「逃げる道を作るのが名人や!」という
言葉だった。
私は
「名人が逃げ道を作るなんて?」と
反論すると
「素人には、わからん。他人には、判られずに逃げ道を作るのがプロの、名人」
と言う。
現代社会でも同じことが言える。
学歴社会という従来の常識も崩れつつあるし
リストラが流行って
終身雇用も崩れてきた。
しかしこの終身雇用だって
百年前にはなっかた制度だ。
ひたひたと実力社会が
確実に来つつある。
戦後のスーパースターたちも常識破りが多い。
実業界では
本田宗一郎しかり松下幸之助、スポーツ界では
長嶋茂雄やジャイアント馬場など。
非常識といわれるくらいの生きざまを
貫き通したときに初めて結果が出る。
ただし
確固たる自信をもち
信念を貫き
結果がでるまで辛抱する。
これがなければ
単なるバカヤロウで終わる。
「近頃の、若いヤツは」という
言葉がよくロにでるようになれば
また常識ばかりを語るようになると
頭が固くなっていると自覚するべきだ。
常識とは、変わるもの。
昔は人生五十年の時代。
早く子供をつくって子孫を
残さなければならない時代だった。
だから十五歳になれば
もう成人として認められた。
つまりたかだか2~3百年で
常識なんてガラリと変わる。
もっと歴史をひもとけば
天動説と地動説もいい例だろう。
コペルニクスが天動説を唱えたとき
その時代の誰ひとりとして
地球が自転していることを
信じなかった。
非常識の常識 2
5年10年たっても
非常識のままかもしれない。
答えは歴史がだす。
戦国時代
日本の男子というのは
十五歳で元服した
元服というのは
いまの成人式にあたる。
元服をして
年上の嫁をもらって
セックスをし子供も作った。
今でいうなら中学三年生。
現代社会ならr不純異性交遊」になって
新聞沙汰になる。
「このごろの若いヤツは!」と言う言葉が
歴史をつくった。
という話を聞いたことがある。
人類が最初に覚えたのは
この言葉だったともいう。
はるか太古の時代から
今の時代に至るまで
「このごろの若いヤツは」といわれた若者が
歴史を作ってきたのだ。
今
非常識と言われていることが
5年後10年後に
常識になっているかもしれない。