『武士道とは死ぬこととみつけたり』
で有名な武士道の一派である『葉隠れ流』の中に
つぎのような項目がある。
『只今其時、其時只今』……現代語に簡単に訳すと
『今がちょうど、そのタイミング。タイミングは、今しかない。』
意味は平常時と緊急時とは同じであって
分けて考えるべきでないというのである。
そうしておかないと、いざという時に役に立つ事ができない。
『武士道とは死ぬこととみつけたり』
で有名な武士道の一派である『葉隠れ流』の中に
つぎのような項目がある。
『只今其時、其時只今』……現代語に簡単に訳すと
『今がちょうど、そのタイミング。タイミングは、今しかない。』
意味は平常時と緊急時とは同じであって
分けて考えるべきでないというのである。
そうしておかないと、いざという時に役に立つ事ができない。
私は当時、銀行からゴルフの会員権や株取引・ワンルームマンションの投資を全額ローンで勧められたが一切、手を出さなかった。
なぜか、環境とは必ず変化するし変化とはプラスもマイナスあるという信念があったからです。
それは常に自分自身で小さくても環境を変化させてきたからである。
最初に言ったように、通勤の道順も大きな通りを毎日歩いて通っているときに、一臼だけ裏通りを歩いてみると違った目線で物が見える。
そんな小さな繰り返しが大きな環境の変化も感じ取れるのだ。
これからますます時代の環境が急速に変化して行くはずだ。
だからこそ自分で自分の環境を変えられる能力が、時代の変化に生き残れる条件である。
読者のなかには、『そんな事で、何も変わらない』と思う人がいる。
その人こそ実行すれば変わるのです。
環境とはすなわち、その人の目線が変わればイイのです。
自分が卒業した小学校に一度行って見てください。
運動場や教室・机が自分の記憶よりかなり小さいと思うはずだ。
ほとんどの人が『こんなに狭かったかなあ?こんなに小さかったかなあ?』
と思うはずだ。
環境とはそんなものである。
なぜこんな話をするのか、いま世の中は想像以上に環境が急速に変化していて、誰も予想がつかない。
一つの例をあげると、企業の経営を分析して取引(タテマエでも)をしてきた金融機関ですら、自分の会社を分析できなかったし、社会環境の変化を推察できなかった。
つまり10年前はほとんどの人が土地神話を信じていたし、バブルとは思っていなかった。
個人レベルではどうか?今の時代こそ
個人のスキルアップのために
組織人間から脱皮して、個人の能力・技術を高めるために自己主義に徹することだ。
(利己主義とは違う)
自分自身を啓発し
能力・技術を身につけることが
現代社会における最大の自己防衛である。
そうする事で、自分の所属する組織が崩壊しても充分に転職・転業が可能になる。
また逆に組織側から考えても
このような個人の集団は強固な軍団となるはずだ。
つまり組織も個人も従来型の
組織第一主義から個人尊重主義への転換を急ぐべきだ。
個性の時代と言われ出して久しいが
ここ一番今こそ本当の脱皮しないと
すべてが崩壊する。
会社組織においても同じ事が言える。
組織でまたはグループで
何か一つの事をやり遂げようとしている時に
一人でもマイナス人間がいるとその組織・グループは必ず崩壊する。
最近の大型企業倒産なんかは
典型的な例である。歴史があり
巨大な組織であればあるほど
一つのマイナス(金融不安・消費低迷・人事効率の悪化など)で引き金が引かれると
あとはマイナスの足し算で再起不能に陥る。
その結果個人レベルにも影響が及んで
個人もマイナスになっていく。
それに対する対策はあるのか?答えはYES…である。
ただしかなり勇気が要る。
組織においては
マイナスらしき人材を排除することに尽きる。
しかし日本の風土にはなかなかなじまない。
ところが本当のマイナス人間を排除する姿勢が
他のマイナス人間をプラスに変えうる可能性が出てくる。
もっと言えば組織においては
マイナスどころかプラマイゼロの人間も必要なくなる。
ゼロを掛ければどんなに大きな数字も
全てゼロになるからだ。